2010年10月04日

ヤンバルテナガコガネの密猟防止パトロール

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ヤンバルテナガコガネは日本最大の甲虫です。国内希少野生動植物種に指定されており、採取や飼育、売買、譲渡が禁止されています。

●夜間の合同パトロール
8月下旬〜10月上旬はヤンバルテナガコガネの成虫が出てくる時期なので、密猟を防止するためにヤンバルテナガコガネ密猟防止協議会で夜間に合同パトロールを実施しています。
※ヤンバルテナガコガネの特徴や協議会については、下記のHPをご覧ください。
http://www.ufugi-yambaru.com/torikumi/kishyou_kogane.html

9月の合同パトロールでは、キャンプをする人、生き物観察をする人などと遭遇しましたが、密猟者は発見できませんでした。

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合同パトロール前の勉強会
密猟者がいた場合の対応方法、幼虫の見分け方などを確認します。

●昼間のパトロール
ヤンバルテナガコガネの密猟は、成虫の発生時期以外や昼間にも行われています。
そのため、通年で昼間のパトロールも実施しています。

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やんばるマングースバスターズは、マングース捕獲のために年中、森に入っています。捕獲作業とともに不審者のチェックを行っています。

今後も、協議会だけでなく、地元の方たちと連携・協力しながら、「密猟をさせない」環境をつくっていきたいと考えています。
posted by yambaru at 18:40| 調査・業務

展示の更新

ウフギー自然館ではこのたび展示の一部「やんばるの音景」を春夏から秋冬にバージョンアップしました。

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☆アクリル板をはずして中の資料を取り替えます。

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☆音が出ているかテストをしています。だいじょうぶ!?OKです。

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☆バージョンアップ完了しました。

「やんばるの音景」秋冬バージョンでは、やんばるの固有種で、鳥のような鳴き声のハナサキガエルやバッタの仲間で日本最大級の鳴く虫、タイワンクツワムシ、ヤンバルクイナ等6種類の鳥の鳴き声を聞くことができます。聞き分けられるといろんなことがわかりますよ。♪ (^o^) クイズになっているので答えてみてね。♪
posted by yambaru at 09:30| 調査・業務

2010年09月15日

ウートートー(安全祈願とマングースの供養)

13日、外来種のマングース防除の関係者が集まり、ウフギー自然館の地元である比地区の神人(カミンチュ)に来ていただいて
「安全祈願」と「マングースの供養」のお祈り(ウートートー)をしました。

「安全祈願」
マングース捕獲作業の大部分は、作業員のマングースバスターズが森の中を歩きながらわなの設置・点検を行っています。森ではハブとの遭遇や、転倒、滑落などなど、考えだしたらきりがないくらいの危険がついて回ります。
バスターズ自身の安全管理の意識がもっとも重要ですが、このウートートーで思いがけないような事故がなくなると思いたいです。
また、ウートートーをすることで、安全について改めて考える良い機会になりました。

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安全祈願。バスターズが出発するときに通る道に向かってウートートーします。

「マングースの供養」
ヤンバルクイナなど、沖縄島にもともといた生きものたちを守るためには、マングースの捕獲は必要ですが、これまでに数千頭ものマングースを捕獲、安楽死していることも忘れてはいけないと思います。マングースを持ち込んだのは人間であり、生態系への影響を招いた責任も私たち人間にあります。
安楽死されるマングースの数をより少なくするためにも、一刻も早くやんばる地域からの完全排除ができるよう、これまで以上に捕獲作業を頑張っていきます。
また、マングースだけでなく、捨てられたノネコやノイヌも在来種をおびやかしています。第2のマングースを作らないためにも、「飼っている動物は最後まで面倒をみる」ことを守りましょう。

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マングースの供養。マングースを捕まえてきた山に向かってウートートーします。
供え物は果物と米、塩、そしてやっぱり「泡盛」。

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沖縄の線香はヒラウコーといって、平たい形をしています。

この日、雨がぱらぱら降っていましたが、ウートートーの直前でやみました。
カミンチュの力なのか、日頃の行いなのか・・・、何とも不思議な気分でした。

比地区のカミンチュと世話人のお二方、ありがとうございました。
今後も年に1度続けていきたいと思います。

posted by yambaru at 11:21| 調査・業務

2010年07月23日

2010年第1回 屋我地アジサシ調査

海よ〜、おれのう〜みよ〜♪船
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と、口ずさんでしまうこの陽気晴れ
アジサシ調査に行ってまいりました。
屋我地島周辺の海は鳥獣保護区になっており、毎年、夏になると周辺の岩礁にはベニアジサシとエリグロアジサシが繁殖にきます。

今回調査する鳥
beni.JPG ベニアジサシ(特徴:嘴と足が赤くおかっぱ頭)
eriguro.JPG エリグロアジサシ(特徴:全体的に白く、サムライ頭)
調査は船で岩礁を見回り、
個体数や営巣数、足環の有無や繁殖の有無などを調べます。
また、その途中、海上や人工物の上などで確認された個体も数えます。

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岩礁に近づいてみると・・・   何か止まっています・・・
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ベニアジサシです。
この岩礁にはエリグロアジサシも混じっていました。

このように岩礁にいるアジサシの数を数えます。
船は揺れるし、双眼鏡を持つ手も震えるし、数えるのはとても難しいです・・・
あの子さっきも数えたかも!?なんて思ったら、また数え直しです。船酔いする余裕もないです。


いきなりですが、ここでクイズ!! これはなんでしょう?
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なんと、アジサシの水浴びです。普段、エサを捕りで海に飛び込む姿は見ますが、カモメみたいにプカプカ浮いているアジサシは初めて見ました。

岩礁以外にも・・・
pot.JPG海に浮かぶポットの上には・・・
ベニアジサシです。
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休息しているのでしょうか?この日のベストショット♪


またまたクイズです。これはなんでしょう?
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これはエリグロアジサシの巣です。
エリグロアジサシは巣材に魚の骨やうろこを使います。

次の調査ではヒナが見られたらいいなぁるんるん

そんなこんなで3時間あまりの調査も終わり、心地よい疲れと後戻りできない日焼けもうやだ〜(悲しい顔)を残して帰路に着きました。

屋我地島周辺には、毎年5月〜9月アジサシが繁殖のためにやってきます。
アジサシが来ると夏晴れが来たなぁと感じます。

夏休みに入り、海に遊びに行かれる方も多いと思いますが、この時期に人が岩礁に上ったり、近づいたりするとアジサシたちは繁殖をやめてしまうことがあります。
しばらくの間、やさしく見守っていてください。

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posted by yambaru at 15:12| 調査・業務