2010年12月13日

フクロウの講演会

気づけば師走に入って、ぱたぱたと日々が過ぎていきます。
やんばるもさすがに気温が下がる日が増えてきて、
朝晩は寒さに震えるようになっています。

ウフギー自然館の事務室は、夏は外より暑く、冬は外より冷えるという
快適(?)とはほど遠い環境なのが悩みどころ。

とはいえ、日射しが出ると、冬とは思えないような暖かさで
気持ちよく過ごせる日があるのも、南国らしいやんばるです。


さて、ちょっと遅くなってしまいましたが、
先週6日の月曜日に、講演会「やんばるの森に暮らす
2種類のコノハズク〜同じ森で暮らせるわけ〜」がありました。

講師の外山雅大さん(北海道大学地球環境科学院 博士研究員)は、
フクロウが大好きという研究者の方で、やんばるの森で、
5シーズン(主に2004年から2008年)に渡って
膨大なフクロウ類の繁殖データを収集されたそうです。

IMG_0643.JPG

やんばるの森には、3種類のフクロウがすんでいます。
リュウキュウコノハズク、それより少し大きなオオコノハズク、
そして一番大きいアオバズク。

そのうち、2種のコノハズク(リュウキュウコノハズク、オオコノハズク)は
体の大きさも似ていますし、エサやすみかなども取り合いになることが多いはず。
本来は、同じ森林内で共存することが難しいはずの、この2種が、
仲良くやんばるの森で暮らせるわけはなぜなのか??

その秘密に迫るための、生態学研究の組み立て、やり方、とてつもない苦労と
面白さなどが詰まった、分かりやすいお話をして下さいました。

やんばるでの長期にわたる調査で、お世話になった地元をはじめとする
みなさんへの感謝の気持ちをこめた、研究成果の報告会として開かれ、
ウフギー自然館に多くの方が聞きに来てくれました。

特に、野鳥観察に熱心な喜如嘉小の子ども達や、辺土名高校の環境科の生徒さんなども
参加してくれており、興味津々で聞いていました。

「なぜなんだろう?」→「これを証明するには何を調べたらいいのかな?」
→「これはどうやったら調べられるかな?」というように、
自分で考えてナゾに迫っていくという研究の面白さを知ってもらう、
とてもいい機会になったのではと思います。


関心や探求心の深い子どもたちや、そんな子どもたちを通して大人も含めて、
地元のやんばるの面白さ・素晴らしさを知り、誇りに思えるような
きっかけや場作りを、少しずつでも増やしていけたらと思います。
今回のような講演会の場としても、ウフギー自然館が引き続きお役に立つといいですね。

外山さん、楽しいお話をありがとうございました!

by K.
posted by yambaru at 10:18| イベント関係